10月1日、広尾学園高等学校の高校2、3年生を対象にチーム医療セミナーを
実施しました。隔年開催のチーム医療セミナー。今回のテーマは
「コトバとカタチのチカラ」。救急集中治療科、総合内科医、スポーツドクター
として活躍中の小松孝之先生をゲストとしてお迎えしました。
これからAIの活用やゲノム医療の推進によって医療がどのように変わっていくか
ということを踏まえつつ、病理診断における形態「カタチ」診断の大切さや、
患者さんの訴え「コトバ」を丁寧に聞き出して臨床推論を病理医と臨床医の
立場から話しました。全く違う専門医で同じテーマをもとに医療を語ることで、
病理診断を様々な角度から知ってもらえる機会になったと思います。
来年、広尾学園高校では、恒例の「乳がん診断体験セミナー」を開催する予定です。
乳がんの病理診断の体験から治療方針の組み立てまで、現役の医師もびっくりの
レベルのディスカッションを高校生たちが繰り広げてくれるはず。楽しみです。